第53回 みくに会報告
53回目のみくに会は2024年7月6~7日にかけて新潟県佐渡島の「ドンデン山荘」で開催されました. 9歳から74歳まで老若男女31名が全国から集まり蛾について語りあう濃厚な2日間を過ごしました.また,今年は初の試みとして「Moth Blitz」と称し,みくに会期間中に参加者が採集された蛾を記録し発表するイベントも同時に開催しました.会場となったドンデン山荘は,佐渡島の北側(大佐渡)中央付近に位置し,標高は900m,周囲には高山植物などもみられる自然豊かな環境で,多くの蛾の飛来が期待されました.初日は午後から参加者がドンデン山荘に集結し,思い思いに夜の準備をしていました.夕食時にはお酒も入り歓談を楽しみつつもMoth Blitzが開始されました.当日のドンデン山荘は強風で蛾の飛来条件としてはあまり好条件ではなかったものの,夜半には一時的に風の弱い時間帯もありオオミズアオやムクゲコノハ,セダカシャチホコなどが飛来していました(Moth Blitzの結果は後日公表いたします).懇親会場では,九州大学の川島育海さんによる「小蛾類の交尾器解剖講座」も開催され,その道具や技術の紹介は,参加された方には大変刺激になったようです.翌朝はミーティング,記念撮影の後には,有志による「幼虫観察教室」が開催されました.「イモムシとケムシ」(小学館の図鑑)の著者横田光邦さんのご指導のもと,リンゴカレハやフタスジヒトリなどの幼虫が確認されました.
集合写真:強風のため室内にて撮影.
Last update: 7 Nov, 2024