2017年総会・研究発表会報告
2017年総会・研究発表会は1月29日、九州大学附属図書館・中央図書館視聴覚ホール(新館4F)で開催された。
上田恭一郎氏による基調講演は、「日本の鱗翅類」・「日本昆虫目録・鱗翅目」の編纂に関わって、として、ご自身が関わった目録を通じて、地方博物館の役割やカタログ(学名)の変遷など貴重な講演をいただいた。
佐々木公隆、二町一成両氏による特別講演の「福岡県を中心とした九州の注目すべき蛾類」は、九州のフユシャク、キリガその他近年記録された蛾、湿原性蛾類についてと、奄美大島北部での海外からの飛来種の記録をまとめた講演で、関東その他地域からの参加者は興味深く熱心に聞き入っていた。
一般講演は中国の美しいヒゲナガガをはじめ、長野県で発見されたクロフカバシャク、イランのCatocala lesbia採集記などミクロからマクロな蛾まで様々な興味深い話題が提供され会場は大いに沸いた。
初の九州開催であった総会・例会は総会および研究発表会52名、懇親会40名の参加と盛会であった。会場の手配など頂いた九州大学教授、広渡俊哉氏をはじめ研究室スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。
Last update: 23 Sep, 2017